みやぎ湯めぐりウルトラマラソンとは

2011年3月11日午後2時46分に発生した東日本大震災、沿岸部は青森から茨城にかけて大津波に襲われました。特に、岩手、宮城、福島の3県の被害は甚大で原発事故も重なり被災地域の一部はいまだにその状態が続いています。

宮城県西部に位置する作並温泉、青根温泉、峩々温泉、遠刈田温泉、秋保温泉の各温泉地に津波被害はありませんでしたが、地震による被害と交通アクセスが遮断されたことにより一時は深刻な状況に陥りました。

その後、地震被害はいち早く復旧したものの、今度は風評被害の影響を受け観光客が激減しました。さらに2015年には蔵王山の噴火活動活発化による入山規制等が一時行われたことで、蔵王山の麓にある温泉地の風評被害が拡大しました。蔵王山の入山規制は解除され現在に至っていますが、震災前と同じような賑わいを取り戻す状態には戻っていません。

そのような状況の中、作並温泉、青根温泉、峩々温泉、遠刈田温泉、秋保温泉に震災前の賑わいを取り戻し、風評被害の一掃に向け取り組む一助になればとの想いから、各温泉組合の協力を得て温泉をめぐるウルトラマラソンを企画しました。その名も湯めぐりとしてランナーが各温泉に入浴し、宮城の温泉の良さを、身を持って感じてもらいたいとの想いも込めました。

2017年9月2日に第1回の「みやぎ湯めぐりウルトラ遠足」を開催しました。全国各地から集まるウルトラランナーに、初秋の宮城県西部の豊かな自然に触れてもらい、宮城の美味しい食材を味わっていただき、被災地も含めた宮城のよさを全国に発信してもらうことを目的としました。

おかげさまで昨年の9月7日には第3回大会を開催しています。私たちはこれからも更なる復興の一助になること、ウルトラマラソン人口の拡大に向けて取り組んでまいります。一人でも多くの皆さんに「みやぎ湯めぐりウルトラマラソン」のファンになっていただき、引き続き熱い応援をしていただければ幸いです。

※2019年1月付で、大会名称を「みやぎ湯めぐりウルトラマラソン」に変更しました。